30即/月をかけた戦い Vol.1 前編

「まだ足りないかもしれない」と考える

そうしたいわば紙一枚の差が、

大きな成果の違いを生む。

– 松下幸之助 (実業家)


8月某日、渋谷-。

Kitagawaはこの日、友人とのアポを控えていた。

相手は、最強のPUAチームのメンバーであり、独自のセンスでピックアップを展開する小山氏だ。彼の10即/週は伝説的記録であろう。

そんな彼と、Kitagawaは急遽アポイントメントをとっていた。最近、珍しくずっとオンリーワン中毒だったLTRと離れてしまい、傷心だった小山氏の復活祭をとりおこなうためだ。

二人は、リボーンの場所に六本木V2 Tokyoを選んだ。

Kitagawa宅に集合し、出撃準備する。

途中、コンビニでワンカップの270mlを購入し、テンションを上げつつタクシーで決戦の地、六本木へ。タクシーの中で一気に飲み干し、気合いを入れる。

「フラれた時、泣いた?w」

普段、そんな表情を全く見せない小山にむかって、いたずらにkitagawaは問いかけた。

「いや、泣いてないっwww」

小山は答えた。そんなやりとりを数回繰り返し、六本木へ到着。いつも通り渋滞していたため、交差点手前で降ろしてもらう。小雨も降っていて時間もあまりなかったので、道中のストリートナンパはできるだけ省きつつロアビルへ向かう。

28日の朝時点で、24即/月。あと2件はいける気がするが、どこかで2度セクシュアルメリーゴーランドを挟まなければ、30即は達成できない。そんなことを考えながら、はやる気持ちを抑えつつ歩いていた。

到着。列に並んで待っている間、ハンドサインの確認をする。ナンバークローズ、持ち出し、チェンジ、イエス、ノー。小山はフィーリング寄りのナンパではあるが、理論もしっかりとしていて、戦術理解力も非常に高かった。そんな小山とまた一緒にピックアップできることが、Kitagawaは純粋に嬉しかったし、心待ちにしていた。

エレベーターで13階へのぼり、即座にサージング。打ち合わせをしていた持ち出し案件確保予定時間まで、残り2時間。我々には時間がなかった。

「俺たちはただのノリでナンパしているAFCとは明らかに違う。結果にコミットしろ」

そう自分に言い聞かせた。

サージング。ダンスフロアで暇そうにしている、5と6の案件を発見。何も考えずにオープナーを投げた。とにかく話して和み、自分のメンタル、あるいは会話のテンションを暖めたかった。

オープン。大門に住み、新橋で働くOL。スト値5。ウォーミングアップに最適だ。彼女がKitagawaに対して謎の食いつきを見せるも、Kitagawaは全くタイプではなかったため、適当な会話を展開しつつ、小山にナンバークローズのサインを出す。ウィングも十分に身体があったまっていたようだ。

「どんどん行こう!」

どちらともなく、そう言った。

また、ダンスフロアで暇そうにしているペアを発見。Kitagawaの担当は6。管理栄養士。横浜在住。地元が同じだった。ナンバークローズ。

一人でキョロキョロしている女子を発見。探し物オープナー。友人とはぐれてしまって、捜している。一緒にフロアをうろうろして友人を捜しながら、和み開始。エステ。これまた地元が一緒。池袋。スト値8。高身長で、Kitagawaのタイプだった。少し和み、小山のことが気になったのでナンクロ。

バーカウンター前サージング。頭にキラキラしたライトを付けている、身長170くらいの女子を発見。8と7のペア。背が高すぎて、アタックされる男が限られている様子。身長が低いメンズにとって、高身長の女性は無意識にメンタルブロックが働く。

構わず笑顔でオープナーをなげる。ミリオンダラーならぬKitagawaの10ダラースマイル炸裂。我ながら作り笑顔が苦手。

「飲んでるの?飲んでないでしょ。酒めちゃめちゃ強そうだよね。てか強いでしょ。」

マシンガンオープナー&レッテル貼り。高身長の彼女、笑いながらオープン。女子大生。埼玉住み。身長170。スト値8。和んでる最中、違和感を感じた。小山は?いない。なぜ和みに来ないんだ。少し和んでナンクロ。

8の相方が塩対応だったとのこと。ナンパあるある。気を取り直して次。

サージング。バーカウンター前。フナッシー好きなOL。6。オープンから速攻番ゲして放流。

トイレ前。キャバ嬢と女子アナ風の二人組に声がけ。スト値7と6。オープン。かなり深く和み、持ち出しのハンドサインを出す。イエス。フェイズシフト。ルーティーン”LHPT”(Let’s Have a Picture Taken together。一緒に写真を撮り、親密度をあげるテクニック。ウイングなどの第三者が煽り、後押しする)。

和んでいる途中、3人で来ていることが発覚。作戦を練らないとやばい。

続く-


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