準即とキャバと女子アナ 前編

本当に危険なのは

何もしないことだ

—デニス・ウェイトリー(脳力開発研究家)


8月某日、渋谷—。

この日は、友人の小山と女子2人の4人での飲み会の予定があり、さらにそこから女子を放流してクラブに行き、トータルで4即を目指す、というアポがあった。

充分に打ち合わせる時間がとれなかったが、なんとかなるだろうとkitagawaは思っていた。

というのも、小山はkitagawaと共に所属するピックアップ集団(かしこいお猿さんの会)の中でも実績のあるPUAであり、トークも大変独自性があって面白く、さらに女の子を魅了するには充分すぎるほどの容姿を併せ持っていたからだ。

当日の予定の確認を簡単なLINEのやり取りで事前に済ませ、女子との待ち合わせ時間ギリギリにkitagawaと小山は合流した。そして、すぐさま待ち合わせの時間になり、女子を宇田川町交番のそばまで迎えに行った。

前回、果たせなかった課題が、我々には残っていた。キャバ嬢風と女子アナ風の7のコンビとの戦いだ。そして、その雪辱を今夜やっと果たせるかも知れない——いや、果たすのだ。そんな想いを胸に、女子と合流をした。

kitagawa担当のキャバ嬢風。

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小山担当の女子アナ風

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事前打ち合わせにて小山と話していた、シャンパンを見せながらkitagawaは口を開いた。

「今日会社でさ、予算達成したんだ。だから、課長がおめでとうって言って美味しいシャンパンをくれたから、よかったらみんなで飲もうよ。」

「え、すご〜い!おめでとう!いいね、飲もう飲もう!」

女の子は笑顔で返した。kitagwaは強いIOIを感じていた。

小山がkitagwaの前を女子アナと2人で歩き、誘導する。途中、「どこ行くの?」というキャバ嬢風の質問に対しても、聞こえないふりをしつつやんわりスルーしながら、家の前まで到着。

ノーグダ・イン・マイ・ハウス。楽しい雰囲気を壊さないように。そして、堂々と。

いつものように洋楽のミックスCDをかける。シャンパンセレブレーションからのノーダメージ・メガンテ。kitagawaの煽りから、小山と女子アナがキス。グダも発生することなく、すべてが順調に見えた。

山手線ゲームで盛り上がる。そして、様ゲー(王様ゲーム)にシフト。まさかの、グダ。

小山にショッピングセパレートのサインを送る。女子アナ風がよく分からない理由をつけてグダる。また今夜も君か。kitagawaは思案した。キャバ嬢風をさらに魅了すれば解決の糸口が見つかるかも知れない。そうすれば、あるいは——。

キャバ嬢風が必要以上に照れ屋だった。その反応を見ながら、kitagawaは顔を近付けた。目は絶対にそらさない。自信満々の微笑みを忘れずに。

「眠い。(笑)」

ふいに、キャバ嬢風が言った。

「ちょっと酔ったし横になろう。」

kitagawaがベッドへ横になることを促した。キスからのギラ。ノーグダ。手マソ。

「ダメ、友達がいる。声が出ちゃう」

キャバ嬢風が小声で、布団にくるまりながら、kitagawaがギリギリ聞こえるように言った。やはり、セパレートしかない。

しかし、後ろを見ると、女子アナ風が動く気配がない。もはや、小山を信じるしかなかった。硬直状態が続いた。

続く—。


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