【六本木ナンパ 後編】インターナショナル・ラブ 〜我輩はバイブである〜

人間の目的は生まれた本人が、本人自身のためにつくったものでなければならない。

– 夏目漱石


本日のエントリーは、前回

【六本木ナンパ 前編】インターナショナル・ラブ 〜我輩はバイブである〜

の続編になります。宜しければ、そちらを先にご覧ください。


「今夜はやれる気しかしねぇ。」

小山は自信たっぷりの笑みを浮かべた。kitagawaも勝利を確信していた。勝てる要素は出揃っていた。

V2は料金を支払い、中に入るとすぐに右手側にロッカーがある。小山と共に、そのロッカーに荷物を入れる。エントランスに並んでいる途中に見かけた女の子が、同じタイミングでロッカーに荷物を入れようとしていた。

白黒のギンガムチェックのパフスリーブに、白いタイトスカートを履きこなし、どことなく品の良い感じの女性だ。スト値7。連れの女性も、スト値7。

この日、持ち帰る際の合計のスト値を13以上で縛ろう、と小山と話していた。それは必ず実現できると思ったし、それができるだけのスキルと、弾数がそこには確かに存在した。

声掛けしつつ、ダンスフロアまで移動した。「彼氏何人いるのルーティーン」からの恋愛遍歴引き出し。ギンガムチェックの彼女は、現在進行形の彼氏が存在した。話しているテンション、表情、言動から察するに、たとえ持ち帰ったとしてもグダが発生する確率が高い案件だった。横を見ると、小山が和みを継続していた。気に入っている様子だった。

ここで決断するのはまだ時期尚早。ナンバークローズのサインを出した。ここで、重要なのは、小山の和みを無駄にさせないことだ。ギンガム7と小山ペアの間に身体を入れつつ、小山の番ゲがスムースにいくように細心の注意を払った。それだけ、ギンガム7からはIOIを感じ取れてなかった。

共通点を探すんだ。kitagawaがある一定水準以上和めれば、最低限チームの足を引っ張らない。kitagawaはある事実に気付いた。彼女は新潟出身だった。

「ねぇギンガムってスノボーやるの?」

kitagawaは出来るだけ、さりげなくその言葉を放った。

「え、めちゃくちゃ好き!でもあんまりうまく滑れないんだけどね(笑)」

彼女は笑顔で答えた。kitagawaはある程度のスポーツをなんとなくこなせた。だから、どんな案件にもある程度柔軟性を持って対応できた。特にその中でも、スノボは得意な方だった。kitagawaが滑る動画を見せると、彼女の瞳の輝きが変わっていくのを感じた。本当の意味で、彼女がオープンした瞬間だった。一緒にスノボにいく約束をし、kitagawaも番ゲした。小山もしっかり番ゲできた様子だった。

彼氏が居る案件に対して、アプローチできないのではないかと、尻込みしてしまう人が居るが、彼氏がいること自体はただの一事象に過ぎない。

彼氏なんて誰だっているし、自分にだって彼女がいることもある。しかし、そこには法的な拘束力なんて存在するわけもないし、個人のモラルや、道徳観や、刷り込まれた固定観念により「ダメなものはダメなんだ」という理由でオポチュニティ・ロスしてしまうのは正直勿体無い。

もちろん、そこに何らかのメンタルブロックが働かないのかと問われたら、答えはイエスだし、ゴールをどこに設定するかによっても、無理に追う必要はない気もする。

———そんなことを考えながら、サージングを繰り返していた。

高ストで縛っているため、なかなか案件が居ない。お洒落な二人組を発見。すぐさま声がけ。アパレル、西東京在住、6。相方は7。縛りギリギリ。少し和んで、ナンバークローズ。

小山の携帯に着信があった。駅で会って、V2まで送ってきた2人組の片方からだ。

「まだいるー?」

そのメールを受けて、4人は再び合流した。kitagawaの担当は7。フィリピンとのハーフだった。胸が大きく、ムチムチとしていた。小山の担当はアメリカとのハーフ。スト値8。肌がとにかく綺麗で、スレンダーだった。二人とも、身長が高く、ヒールを履くと170を優に超えていた。

「外に出て飲もう?友達がイイって言ったらイイよね?」

kitagawaはハーフ7にそう告げた。彼女は快く首を縦に振った。その旨を小山に告げると、程なくして我々はV2を後にした。

店の前でタクシーを拾い、すぐさま渋谷へ向かう。密着度を高めるため、4人で後部座席に乗る。すると、タクシーの運転手が、必要以上に絡んでくる。

和みを続け、kitagawa邸に到着。ノーグダで家。シャンパンセレブレーション。テンションは最高潮になっていた。

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シャンパンで和む小山とアメリカハーフ8。

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kitagawaはフィリピンハーフ7からもIOIを感じていた。

しばらく和み、小山とアメリカハーフ8の分のベッドを用意し、セダクション・フェイズへシフト。

小山、リーセグダ。

kitagawa、形式グダ。友人グダの匂いがした。セパレートすればいけるか?フィリピンハーフ7がトイレに立つのを見計らって、間を空けてkitagawaもキッチンへ移動。出てきたところを見計らって、強めのギラ。なめらかに、そしてスマートに。焼き魚理論。洪水警報発令。

「ダメ…お友達に聞こえちゃう。」

友達グダ。

「大丈夫だって。バスルームなら聞こえない。」

kitagawaは自信に満ち溢れていた。着衣のままバスルームへ移動。バスルームのドアを閉めた。その閉鎖空間では、すべてが濡れていた。そんなのはお構いなしに、彼女はkitagawaに熱烈なキスをしてきた。彼女はみずから下着を脱ぎ、その下着を片足に引っ掛けたままにした。

「こうすれば、友達がきたときにすぐ履けるでしょ?(笑)」

彼女は笑顔で言った。下着がバスルームの床で濡れてしまうのはお構いなしだった。そもそも、濡れてるか、とkitagawaは思った。kitagawaも笑顔になった。

kitagawaも、お気に入りのTシャツが汗やいろいろなものでビショビショになった。それを脱ぎ捨て、洗濯機のカゴの中に放り投げた。息子を綺麗に洗い、バスルームを出た途端、彼女はそこに待ち伏せていた。彼女はシャンパングラスを片手に、全裸のkitagawaのチ◯コに向かい一直線に顔を寄せてきた。

どんだけ好きなんだよ!と叫びそうになりながらも、大人しく舐められた。素直。

「まだ足りないの?(笑)」

kitagawaは彼女にイジワルそうに言った。彼女は笑顔で頷いた。

2回戦のホイッスルが鳴った。バスルーム前の床。正常位ですると、非常に足が痛い。バックに切り替えて、それいけパンパンマン。確実に小山達に聞こえていたが、彼女はそんなことを気にも留めていない様子だった。ことが終わり、再びシャワーを浴びた。

出てくると、また、彼女がそこで待ち伏せていた。kitagawaのモノを触りにきた。彼女をなだめつつ、小山達が待つリビングに移動した。

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彼らは、擬似セクをしいた。大丈夫、はいてます。とにかく明るい小山。kitagawaと7はアメリカハーフ8に「何発やってんだよ」とツッコミをもらいつつ、なぜかショッピングセパレートの流れに。

まさかの3回戦。ちゃんと今度はベッドの上。こんなにしたのは、高校生ぶりだった。

フィリピン7とのセクは、本当にエネルギッシュなものだった。そして、彼女はkitagawaに認識させた。唐突に発した言葉によって——。

「名前は知らないんですね〜(笑)バイブなんですね〜(笑)」

kitagwaは彼女の言葉を理解できなかった。というより、しようとしなかった、の方があるいはニュアンスとして近いのかも知れない。まるでキツネに摘ままれたような、そんな心地だった。彼女は、kitagawaの名前を覚えていなかったし、覚えようともしていなかったのだと思う。

剥き出しの性欲の発現。そしてそれと共に「ですね〜」という奇怪な語尾がkitagawaを終始困惑させ、ただひたすらバイブとしての役割を果たさずにはいられなかった。いわゆるこれが、後の人間バイブである。

「キムチが200円の時には積極的にカラオケに行こ」

彼女の発言はもはや常識を逸していた。kitagawaは——そう、名もなきバイブはそう感じていた。

我輩はバイブである。

名前は、まだ、無い———。


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