V2 TOKYOレポート 前編 〜続・13縛り〜

自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。

- プラトン(哲学者)


9月某日———。

この日もkitagawaは”かしこいお猿さんの会の雄”小山と共に六本木へ向かっていた。成功した数多くの経験を心中で反芻しながら、駅の改札を抜けた。先日のインターナショナル・ラブを果たすきっかけとなった、六本木駅構内の地図前。それっきり、彼女とは連絡を取っていない。

地上から吹き込む風に髪を揺らされながら、kitagawaは感慨深い思い出に浸っていた。上へ続く階段を登り、途中のセブンイレブンでエネルギーの補給をする。浮浪者ルーティーン。(ワンカップを路上で飲み干し、戦闘モードにスイッチを入れる)小山はこの日は酒を控えていたため、V2の列に並びながら一人ゆっくりと飲むことにした。飲まなくても良かったが、この日は何故か飲みたい気分だった。

V2の前に到着し、列に並びながら通り過ぎる女の子を小山と眺めていた。

「7と6」

そんな数字の羅列をぶつぶつと二人でつぶやきながら、ハンドサインやルーティーンの確認をしていた。

小山は肌にうるさい。かわいくても、肌が少し荒れていると小山補正により急激にスト値がダウンしてしまう。小山の肌にかける想いが、ストイックに伝わってくる一面だった。kitagawaは、純粋に小山のそんな価値観が好きだった。

「あの子、ダーハ値、極みだわ。」

ふいに小山が、通り過ぎる女性を見ながら言った。たしかに、その女性の肌はまるでPhotoshopで加工したCGかのように毛穴の存在すら感じられなかった。

ダーハ値。肌の綺麗さである。ダーハ値は1から3まであり、その上に”極み”という特別なランクを定義付けている。

「今日はいける気しかしない。」

kitagawaはそう言いながら、小山と握手を交わした。

「今日も合計のスト値を13以上で縛ろう。」

小山は言った。kitagawaは頷いた。

エントランスをくぐり抜けると、今夜のゲームも始まりの合図を告げた。

続く——。


次回予告

「V2 TOKYOレポート 後編 〜炸裂!焼き魚理論〜」

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乞うご期待!!


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