2015年10月12日 一覧

ATOMフィールド・レポート 前編 〜即か準即か〜

世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ。

- ソクラテス


10月某日、渋谷———。

その日は、古くからの友人である高橋との久々のアポがあった。彼は、元バンドマンであり、地元が一緒であり、PUAでもある。そんな由縁からか、kitagawaは彼と非常に親しい付き合いをしていた。誰からも愛される性格である彼は、kitagawaには無いもの(天性の愛されキャラのセンスみたいなもの)を持っていた。彼の最近の様子を聞くとネットナンパのスタイルがほとんどらしかったが、久々のkitagawaとの再会———リアルのピックアップ———を楽しみにしてくれていた。

駅付近のコンビニまで彼を迎えに行き、酒とちょっとしたツマミを購入した。外は小雨が降り出していた。二人は本日の行き先を、買い物をしながら思案していた。候補としてはV2、T2、キャメ、atomがあった。色々な状況を鑑み、我々はatomを選択した。男祭り(男性客ばかりが目立ち、女性が殆ど居ない様子)になってしまう懸念もあった。

しかし、この箱は二人の出会いの場所でもあった。非常に思い入れのあるクラブだったのだ。


CLUB atom “TOKYO RAVE”

HALL[ALL MIX FLOOR]
CAVE[NEON FLOOR]
LOFT[HIP HOP、R&B FLOOR]

もはや説明不要の看板イベント!音楽性・空間演出と全てにおいて圧倒的な盛り上がり!DJ人の豪華さもNO.1!本当のエンターテインメントを体感できるのはこの日だけ!

(CLUB ATOM HPより)URL:http://atom-tokyo.com


赤いエントランスを抜けると、セキュリティーのボディチェックを受け、ゲストチケットをカウンターで貰う。懐かしい空気に包まれた。ATOMの隣にはハーレムという箱があり、そこからの音が漏れて一階のロッカーに伝わって来る。久々の高橋とのピックアップが単純に嬉しかったし、現在のATOMがどういう状況にあるのかも非常に楽しみだった。

ロッカー付近でジャブを打つ。大学生風の6のセット。ウィーミングアップには最適な案件だった。

「そんな大荷物、ひとつのロッカーに入らないよ。」

kitagawaは二つのバッグとコートを無理やりロッカーに押し込む二人を見て、笑いながら言った。オープン。入れるのを手伝ってあげる。少し和んでから、またダンスフロアで会ったら話そうと告げてリリース。

ATOMのメインフロアは5階にある。エレベーターで上まで一気にのぼる。料金を支払い中に入ると、程よい人ごみだった。肝心の男女比率は?一時期の9:1(男祭り)ではなかった。6:4とまではいかなくても7:3程度。充分に戦える環境にあった。我々はPUAだ。負ける要素は無い。

——そう自分に言い聞かせながら、フロアをサージング開始。男女比は回復してきたが、女子のクオリティがやはりV2等のそれに比べ明らかに低かった。スト低をお持ち帰りするほどまだ落ちぶれては居ないが、スト値計12の縛りでいくことにした。これは高橋とは共有しなかった。

サージングしてから何件かセットで番ゲしていくが、高橋が即モードのスイッチが入ってない様子だった。番ゲはできている様子ではあったので、そこまでの立ち回りに問題があるのか、と心の中で思った。高橋は和みを深め、準即シフトでいっているように見えた。

高橋とのピックアップを純粋に楽しもう、きっと高橋もそれを望んでいる。殺伐と結果を求めるナンパを高橋とはしたくなかったし、きっと高橋もそれを求めては居ないだろうとも思った。しかし、結果は常に出していきたかった。だから、自分が場をコントロールして、なんとかするしかないと思った。kitagawaは責任を感じていた。程よい緊張感の中でのナンパがスタートした。

kitagawaのピックアップマシーンのスイッチが入った。

さぁ、ゲームの始まりだ。

続く——。


次回 「ATOMフィールド・レポート 後編 〜芋づる理論〜」

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お楽しみに!!