わたしは最小限の欲望しかもたない、
したがって、わたしは神にもっとも近い。
- ソクラテス(哲学者)
こちらのエントリーは、前回の
の続編になります。
よろしければ、まずはそちらからご覧ください。
スト9販売員と和みを深めるkitagawa。彼女からいくつものIOIを感じていた。しかし、まだ夜は始まったばかり。ここはナンバークローズしつつ次の案件に向かうことにした。別れ際にハグをして、また一緒に飲む約束をした。
サージングを続けると、ショートボブの笑顔が素敵な女子を発見。スト値6。踊りながらテンション高めに近づくと、彼女もkitagawaの呼吸に合わせるように身体を揺すって踊った。即座にシンクロ率が上がったのを感じた。言葉をいくつか交わし、互いに笑顔になった。彼女は県内で働く保育士で、その仲間たちと3人で那覇の夜を楽しんでいた。純粋で素直な子だと思った。
純粋な子と恋愛ごっこするのは嫌いではなかった。彼女たちは王子様を求めていた。そして、それをkitagawaは容易に演じることができた。学生の頃からバンド活動などで目立ってきたkitagawaは、元々そういう気質が備わっていた。そして、それはナンパに必要なマインドセット——自分に対する絶対的な自信のようなもの——に等しかった。
彼女とはまた会う約束をしつつ、別れ際にキスを求めた。
「またねのチュウは?唇とほっぺどっちがいい?」
「じゃあ、ほっぺで(笑)」
彼女は笑いながらそう答えた。そして、照れながらkitagawaの頬にキスをした。スト値を鑑み、番ゲはせず放流した。縁があればまたきっとどこかで会うのだろう。
サージングを繰り返した。壁際で一人佇む、高身長の女性を発見。近付くことにした。近付くと、彼女の身長の高さに少し驚いた。彼女は、kitagawaより少し低いくらい(170あるかないか程度)で、白いリネンのロングスカートが素敵な女の子だった。スト値7。吸い込まれそうな瞳に、数秒間魅了されていた。
「どうしたの?」
kitagawaが沈黙を破るかのように声をかけた。
「ちょっと友達とはぐれちゃって。。。」
そのまま、10秒くらい見つめあっただろうか。次の瞬間キスをしていた。潜在的に、彼女とはフィーリングが合うと思った。波長がぴったりとリンクするかのように、数秒の間、唇を重ねあっていた。
「友達を探そう」
kitagawaは言った。まずは、彼女を安心させなくてはいけない。反応的にそう思った。ナンパでは必ずしも善行は報われない。しかし、このときはそうすることが正解だと直感的に感じた。
彼女の友人はすぐに見つかった。他の男と戯れていた。その間に、彼女との和みを深めた。恋愛遍歴引き出しルーティーン。彼女の付き合った人数は6人。そのほとんどが年下で、いつも彼女はワガママなダメンズに振り回されていた。元彼とは、セクの写真を撮られ脅され、2年もずるずると付き合っていた。
彼女は安心を求めていた。そして、年上の包容力を欲していた。演じるべきキャラは決まり、即までの道筋がおぼろげに浮かび上がってきた。彼女にすべての過去を忘れさせるくらい、踊り、話し、笑わせた。
気付いたら4時を回っていた。そして、彼女の友達は、他の男とクラブを後にしていた。そのまま荷物を持って、クラブを後にした。タクシーに乗り、辻のラブホテル街へ向かった。
ノーグダでホテルにイン。言葉は要らなかった。すぐに彼女はkitagawaを求めて、情熱的なキスをしてきた。暖かいものが口内に侵入してきた。即。
そのまま少しだけ休んで、彼女をタクシーで送り届け、kitagawaも仲間達が待つ宿へ戻った。帰りのタクシーの中で、kitagawaの所在を確認する内容と共に、お誘いのメールがスト9からあった。ルーティーン”即日ブーメラン”。しかし、体力と時間的な制約があったため、現状はスルーするしかなかった。
こうして沖縄の1日目が、静かに幕を閉じた。カーテン越しにうっすらと差し込む朝日と、静かなさざ波の音がkitagawaを眠りにいざなった——。