2015年10月19日 一覧

沖縄ナンパ放浪記 後日談 〜成功の果てに見えるもの〜

成功は誕生日みたいなもの。待ちに待った誕生日がきても、自分はなにも変わらないでしょ。

Success is like reaching an important birthday and finding you’re exactly the same.

– オードリー・ヘップバーン(女優)


ナンパにおいて、”成功”とは何か———。

kitagawaは黒いサテンのシーツがぴっちり敷いてあるベッドに腰掛けながら、ただぼんやりとそんなことを考えていた。

性交することを成功とするならば、それはkitagawaにとって、ただただ短絡的なゲームに過ぎなかった。その事実に気付くまで何年もの歳月を費やし、何人もの女性と関係を持った。

その”短絡的なゲーム”を否定するつもりは毛頭ない。それは遺伝子レベルで脳内にインプットされた、超自然発生的な欲求だからだ。

1998年、テレホーダイ(23時以降インターネットが使い放題になるシステム。この頃は、まだISDNという今と比べると限りなく低速な回線が一般的だった。)のサービスがスタートするのと並行してインターネットが普及し始めた。そこではまだナンパのノウハウ的なモノはほぼ皆無で、kitagawaはネットを駆使することも出来ずに一人トライアンドエラーを繰り返しながら、独自の路線でテクニックを研鑽していた。

その頃から数え、17年の歳月が流れた。自分は、変わったと言えば変わったのだろうし、変わってないと言われれば、また、それも正解なのだろう。多くのAFC(Average Frustrated Chump:平均的欲求不満男性)が持つ普遍的な殻のようなものは、とうの昔に破り去ったとも思う。それは、単純な経験値として積み重ねてきたモノの大きさに起因するものも勿論ある。しかしそれ以外にも、女性にして良いこととダメなことの区別であったり、あるいは女性を抱くためのルーティンのようなものが構築されたことにも、密接な関係があった。

kitagawaにとっての”ナンパの成功”とは———。

そんなことを考えながら、先日の沖縄ナンパのときにストで知り合った子(実は沖縄に旅行中の神奈川に住むOL)とのアポの時間を待っていた。スト高と対峙するときに、無策ではいけない。丸腰で戦地に赴き、タイガー重戦車と戦うようなものだ。kitagawaはTLAからの即のイメージを脳内に描いていた。kitagawaはイチローが毎朝カレーを食べるように、kitagawaはルーティーンワークを大切にする。いつものようにドンキで待ち合わせ。

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LINEのメッセージを確認して、身支度を済ませ、勢いよく玄関をでた。ほんのり寒い外の空気がどこか心地よかった。爽やかな風が、不意に頬を撫でた。背筋がピッとなるのを感じた。

「いけるビジョンしか見えない。」

そう心の中で呟きながら、エレベーターのボタンを押した。

続く———。