2015年10月20日 一覧

沖縄ナンパ放浪記 後日談 〜リーセの壁〜

 

頭で理解できることに価値はない。

Anything worth knowing cannot be understood by the human mind.

– ウディ・アレン(監督、俳優)


 

今回のエントリーは前回の

沖縄ナンパ放浪記 後日談 〜成功の果てに見えるもの〜

の続編になります。宜しければ、そちらを先にご覧ください。


 

 

沖縄でピックアップした女性が、偶然にも神奈川の子だった。kitagawaは彼女のことを——彼女との会話も含め、服装や容姿、その全てを——鮮明に記憶していた。それだけ、沖縄で出会った”彼女”という人物はインパクトがあった。

何故ならば、kitagawaが6年程前に珍しくも彼女化して、数年間お付き合いをさせて頂いていた子に雰囲気がそっくりだったからだ。なんだか、感慨深い気持ちになった。オンリーワン中毒ではないが、kitagawaは彼女との再会を楽しみにしていた。

 

「いけるビジョンしか見えない。」

 

素直にそう、心の中で思った。この言葉は、他人にも良く使うkitagawaの口癖のようなものだが、そう思うことで、ある種の自己暗示(プラシーポ効果)にも似た感覚に傾倒することができた。

kitagawaはお金や、地位や名誉、社会的権力すらない。ただ、女性を楽しませたいと思う心と、揺るぎない自信だけがそこにはあった。自信とは即ち、「自分を信じること」だ。これは勿論、そう思い込むことでも構わない。結果はいつでも後から必ず付いてくるものだ。今までがそうであったように。

そんなことを思いながら、ボイスレコーダーのスイッチをオンにし、彼女をドン・キホーテの前まで迎えにいった。

「お待たせ。ごめんね、待った?」

kitagawaは彼女を見つけるなり、笑顔で彼女にそう言った。

「ううん、全然大丈夫。」

彼女も笑顔でそう答えた。彼女を誘導しながら、二人で目的地へ歩き始める。

「で、どこいくのー?」

彼女は怪訝そうな表情と声色で、そうkitagawaに問いかけた。

「イタリアンとスパニッシュどっちがいい?ピザか、オイスターか。」

一旦、お店を挟んでボトルを空けてから、家へ向かおうと思った。これは、彼女との和みをもっと深め、自分のテンションも彼女と合わせて高めていくためだ。

kitagawaは自らのテンションをある程度自在にコントロールする術を持っていたが、ここでいうテンションとは、”即へ向けたテンション”だ。

どちらでも良いという彼女を、kitagawaの気分でピザが美味しいイタリアンへ案内した。店に着き、即座にシャンパンのボトルを入れる。この店はシャンパンのボトルが2500円と非常に安価で、よく使わせて貰っていた。

シャンパンをグラスに注ぎ、彼女と乾杯をした。彼女は美味しいととても喜んでくれた。店の奥のソファーが空いていたため、普段はカウンター席で和むところをそちらに移動した。ここで一気に勝負を仕掛けるためだ。

恋愛遍歴引き出しルーティーン。彼女の恋愛経験はそれほど多くないが、ダメ男にハマるタイプだった。このゾーンにいる女性も決して苦手ではなかった。kitagawaはある程度のゴールのイメージが描けていた。NRP(neg、respect、patting her on the head:下げて上げて頭ぽんぽんで〆)ルーティーン。顔を近付けると、彼女の方からキスをしてきた。勝ちを確信した瞬間だった。

しかし、まだ完全ではなかった。これでは75%に過ぎなかった。kitagawaはリーセ時には絶対にセクをしない。お月様テストが必要だった。

続く———。