2015年11月27日 一覧

V2ナンパ フィールドレポートwithテツ 〜欲しがりません、勝つまでは〜

今はないものについて考えるときではない。今あるもので、何ができるかを考えるときである。

Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with that there is.

ー ヘミングウェイ(小説家)

 


 

こちらは、以下エントリーの続編になります。

V2ナンパ フィールドレポートwithテツ 〜冬の香りがする頃に〜

V2ナンパ フィールドレポートwithテツ 〜新宿の甘い罠〜

よろしければ、そちらを先にご覧下さい。


テツ宅前まで来た4人。果たして即まで到達できるのか———。

kitagawaにとってテツ宅は、家主と設備や流れを共有できていないため、アウェイにも等しかった。テツは流れが作れるのか?信頼するしかなかった。kitagawaは即までの流れに乗せる雰囲気を、担当の女子とは創出できていない。家グダを起こさせないように和むのが精一杯だった。

シャンパン・セレブレーション。彼女たちは美味しそうにそれを飲んだ。しかし、部屋が明るい。そして、リビングには一人掛けの椅子があるため、くっつくには向かない空間だった。そもそも、最初にコンビニに行ったことも失策だった。ショッピング・セパレートができない。kitagawaは考えを巡らせた。チームとして勝利するにはどう立ち回るべきか。

テツの家はマンションの高層階にある。これを利用し、彼女たち二人を引き離す手段を思いついた。ルーティーン”ナイトビュー・セパレート”

「ちょっと夜景でも観に行こうよ。」

kitagawaは彼女を連れ出すことに成功した。二人でベランダで夜景を眺めた。トーションを持ってきて、後ろから肩に掛けてあげながら彼女を抱き締めた。ノーグダ。しかし、ここでは敢えてギラつかない。テツの成功を考えるべきだ。

「寒いし、バイトが朝からあるからもう行かなきゃ。」

彼女はそういいつつ、部屋に戻った。リビングの椅子で和んでいたはずのテツ達がいない。彼らは寝室に移動していた。このままいけばあるいは———勝利の方程式が頭をよぎった。

「もう帰るよね?駅まで送るよ。テツ達はもう少し話したいだろうし、そっとしておこう。」

kitagawaはそう言いながら、彼女を玄関の方へ促した。彼女はそれを了承した。

「あ、でも待って!私のコート。」

彼女は言った。これは非常にまずい。

自室に着いた瞬間、テツが気をきかせてコートを寝室のクローゼットにしまいこんでいた。こうなることは予想できなかった。今寝室に入って彼女のコートをとれば、テツの方の女子に相方が帰ることがバレてしまう。そうなれば、十中八九「私も帰る!」となるだろう。それだけはどうしても避けたかった。考えろ。思考を停止するな。何か策はある筈だ。

しかし、彼女の電車のリミットは迫っていた。もう、コートを取りに入るしかなかった。彼女を玄関前で待たせ、kitagawaがこっそり一人で入ることにした。テツ達は明るい電気の中、寝室のパソコンの前で何か話をしていた。そんな雰囲気だったので、もちろんkitagawaが友人のコートを取りに入っていることは一目瞭然だった。

「え、もう帰る?じゃあうちも帰る。」

彼女は言った。やはり。こうなってしまった。完全に失策だった。先にkitagawaがコートの存在に気付いていれば、リビングに戻して畳んで床に置いておく選択もできたし、ハンガーでリビングの壁にかけておくこともできた。kitagawaのアンテナの感度が完全に低かった。場をコントロールする力をもっと身に付けなければ。PUAとして、即に向けて全てを支配しなければいけなかった。しかし、それができなかった。自分の力不足を実感した。悔しかった。

そのまま、4人で新宿駅まで向かう。彼女とは差し障りない世間話をしながら、時間の浪費ともいえる道のりを歩いていた。

失敗とは、上手くいかないやり方を見つけることだ。それを繰り返すことで、成長がある。一流のPUAほど、成功の裏に星の数ほどの失敗がある。新しいことをやることは痛みを伴うが、同時に成長するきっかけを自身に与えてくれる。本日はそんな日だった。

彼女達を見送り、テツとkitagawaは渋谷へ向かうことにした。

ー続くー


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