Obstacles are those frightful things you see when you take your eyes off your goals.
障害がおそろしいものに見えるのは、目標から目を離すからだ。
ー Henry Ford(起業家)
「今日明日のすべての女子の誘いを断った。」
kitagawaがそんなLINEメッセージを小山に送信したのは、クリスマス・イブの24日の昼下がりの出来事だった。
「やりおる…俺、明日も仕事だから、チキってアポ入れてもーた。」
ちょうど昼食をとっていたらしかった小山から、そんなメッセージが即座に携帯に着信した。
少し経ってから、ふたたび携帯のバイブが振動した。小山からだった。
「俺も今日出動するわ。サンタの服を着て繰り出そう!」
仕事に戻ろうとしていたkitagawaは、小山からのそのメッセージに歓喜した。元々kitagawaはその日、丸ノ内でソロでストリートナンパをする予定でいた。しかし、思いもよらぬ小山の提案に、今夜起こるであろう出来事を想像し、胸が躍り出すのを抑えきれずにいた。
仕事を手早く片付け、小山が渋谷に来るタイミングに合わせて職場を出ることにした。同僚から、イブの夜に急いで職場を出ることを揶揄されたがそんなことは別に大した問題でもなかった。
「今日は寂しく男友達と飲んできますよ。」
笑いながらそう話し、下りのエレベーターに飛び乗った。時計の針は21時を回っていた。そのまま足早にマンションまで帰宅し小山に電話をすると、小山もちょうどkitagawaの家に到着するところだった。話を聞くと、どうやら一足先に到着していて近くで時間を潰していたらしかった。
kitagawaが用意する間、小山がドンキに買い物に行ってくれた。サンタのコスプレを買うためだ。準備が終わる頃に、インターホンが鳴った。買い物を済ませた小山だった。部屋に戻った彼は、ドンキの大きな黄色い袋を手に提げていた。中を見ると、サンタの他に何か大きな茶色いものが入っていた。
「なにこれ?」
kitagawaは怪訝そうな表情を浮かべ、そして半分笑いながら小山に尋ねた。
「スタイリッシュ・トナカイ。」
小山は微笑みながら答えた。ああ、そういうことか、とkitagawaは思った。トナカイ&サンタコンビの誕生した瞬間だった。
今宵はクリスマス・イブだ。もはや、結果にコミットするヴィジョンしか見えなかった。そのまま、二人はそれぞれの衣装を身にまとう。さながら、ハロウィンのときのような感覚だった。
「今夜も素敵なサンタをゲットしよう」
そう言いながら、kitagawaと小山は固い握手を交わした。
一つ、懸念材料があった。それは、kitagawaも小山も翌日に仕事を控えていたことだ。サラリーマンはなにがあっても本業をないがしろにしてはいけない。そんなマインドセットを二人とも持ち合わせていた。責任感は、人一倍強かった。
しかし、今夜はどうしてもプレイしたいゲームがあった。素敵サンタをテイクアウトするという、至ってシンプルなゲームだ。テーブルの上には既にケンタッキーのフライドチキンとシャンパンがあった。
クリスマスに必要な最後の1ピースを求めて、二人はマンションを勢いよく飛び出していった。
ー続くー
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