本日のエントリーは、
こちらの続編となります。よろしければ、そちらからご覧頂ければと思います。
「明日は、明日こそは」と、 人はそれをなだめる。この「明日」が、彼を墓場に送り込むその日まで。
ー ツルゲーネフ(小説家)
Chapter 3 道
kitagawaはこの先の展開を、過去の経験から導き出される最適解へ進行させるためにあれこれと模索していた。
この早朝という時間帯。TLAを導入としたフールズメイト・アナロジーへの道はない。一切の甘えは許されない。
彼女の身に付けているものや、選んだバッグ、爪、睫毛の付き方に至るまで彼女に悟られないよう、歩きながらそっと観察していた。
彼女の肌は透き通るように白く、目元は付けまつ毛独特の変な違和感もない。爪先には控えめなネイル・アートで彩りが添えられ、足元は新品のウェッジヒールが爽やかにカツカツと音を立てていた。
会話の冒頭で出た、彼女の午後からの予定とは一体———。
この時間に一人で渋谷を歩いていること、そして高い美意識から推察するに、ネイル、エステ、マツエク、この辺りだろうと踏んだ。あるいは、単純に友人とのランチの可能性も捨て切れなかった。
「午後からはエステ?肌がめちゃくちゃ綺麗だから。」
kitagawaはその言葉を皮切りに、仕掛けた。
「いやいやいや。そんなことないです。(笑)」
彼女は笑いながら、kitagawaの言葉を遮った。緩めずに一気に畳み掛ける。
「バッグもシンプルなシャネルじゃん?ヴィトンとか身に付けて、ドヤってる学生とは格が違うよね。で、ネイルもガチャガチャいろいろつけたりせずに、単色でめちゃくちゃシンプルだし、品がある。しかも薄いピンク。桜カラーじゃん?いや、中々そのチョイスできないと思うな。さすが。女子力高ッ。」
「(笑)お兄さんおもしろいね(笑)」
彼女は笑いながら言った。そのまま自己開示も織り交ぜ、しばらくスモールトークを続けて彼女の横を歩く。彼女にkitagawaの仕事の話をしたら、そのギャップにとても驚いていた。
まじまじと彼女の横顔を見たら、モデルの桐谷美玲にどことなく似ていた。
もうじき駅に着く。もし彼女を持ち出すならば、それまでに決着をつける必要があった。
「あ、俺さ、友達とこれから待ち合わせで、8時半から表参道で世界一の朝食を食べに行く約束してるんだけど、それまで時間あるからよかったらコーヒー1杯だけ飲みに付き合ってよ。」
kitagawaは駅までの道中、少ないタイムリソースの中で切り出した。
「うーん・・・。(苦笑)」
やはり、和みがやはり不十分だったのか———。
ー続くー
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