或る朝の出来事

人間には不幸か、貧乏か、勇気が必要だ。 でないと人間はすぐに思いあがる。

ー ツルゲーネフ(小説家)


Chapter 1 或る老婆と美女

その日、kitagawaは渋谷に居た。

カラスが鳴き、ゴミが散乱する日曜の早朝、自宅方面に向かって歩いていた。そこには、いつもと変わらない風景が存在するはずだった。kitagawaは前日の土曜、会社の仲間たちと夜通し飲んで、歌って、朝まで騒いでいた。非常に疲れていたし、きっと顔にもそれが出ていたのだろうとも思う。

そんな中、道路の対岸に、一人の老婆がよぼよぼと歩いていた。格好をまじまじと見ると、来ているものはボロボロで、その足にはひどい汚れがびっしりとこびり付いて、何か皮膚疾患のような症状が出ていた。

その光景を何気なく眺めながら歩いていると、対岸の向こう側から、背がスラリと高く、薄いピンクのコートを羽織り、中に白いワンピースを着て、ストレートの黒髪をなびかせながら、ベージュのウェッジヒールを履いた女性が歩いてきた。

kitagawaは足を止めた。同時に、対岸で老婆とロングヘアの美女がすれ違う———

はずだった。

老婆が、何かを美女に訴えかけている様子が遠目に見えた。kitagawaは素早く方向を変え、道路をスタスタと横断する。黒いビジネスシューズの踵が、カツカツと鳴った。

「お金が欲しい。500円でいい。それで朝ごはんを買いたい。無い?500円でいい。」

耳を疑った。老婆は容姿から容易に想像がつく、物乞いだった。しかし、こんな物乞いが今時居るのかと、kitagawaは思った。

「じゃあ、100円。100円ならあるだろう?え?100円。」

老婆が続けた。

「ごめんなさい、私、今大きいお金しか持っていない。」

美女は困った様子で、肩からかけていたシャネルの黒いバッグから、薄いピンク色の長財布を取り出しながら言った。しわ加減から見て、きっと財布はmiu miuだ。

タイミングを見計らい、kitagawaはアプローチを仕掛けた。

「ミホー?ミホでしょ?こんなところで何やってるの?ほら、行くよ!」

kitagawaは笑顔で近付き、彼女の手を引いた。一瞬、彼女はキョトンとなったが、次の瞬間すべてを理解して、足早にその場を離れようとするkitagawaについてきてくれた。

さあ、ゲームの始まりだ———。

ー続くー


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