或る朝の出来事 その7

本日のエントリーは、

或る朝の出来事

或る朝の出来事 その2

或る朝の出来事 その3

或る朝の出来事 その4

或る朝の出来事 その5

或る朝の出来事 その6

こちらの続編となります。よろしければ、そちらからご覧頂ければと思います。


行動は必ずしも幸福をもたらさないかも知れないが、 行動のない所に、幸福は、生まれない。

ー ベンジャミン・ディズレーリ(政治家)

Chapter 7 ありがとう。

「松濤二丁目交差点を左折で。」

kitagawaはその場所までの道順を鮮明に覚えていた。と言っても、そこまで複雑な道でもないのだが。「すぐ着くから」と美玲には場所は伝えなかった。その横顔は少し不安そうだった。ものの5分程度だろうか、二人を乗せたタクシーは目的地に着いた。

目黒川だ。

満開ではないにしろ、薄べに色の桜がチラホラと二人の頭上には咲いていた。

kitagawaは桜を眺めている美玲の後ろで、自動販売機で暖かいコーヒーをこっそりと買った。

「忙しくて見れないって言ったじゃん?見れたね、桜。」

kitagawaはコーヒーを差し出しながら、つぶやくように言った。美玲はたちまち笑顔になった。

「ありがとう。。。」

コーヒーを手に取り、美玲とkitagawaは桜並木を並んで歩いた。kitagawaが話を振ると、過去の恋愛のことをゆっくりと美玲は語り始めた。初めて付き合った人のこと、デートの想い出、旅行中に大ゲンカしたこと。舞い散る花びらと共に、素敵な想い出が溢れていた。

彼女は、周りからとても愛されてきた存在なのだと、改めてそう思った。

「ちょっと寒いね。」

自分の二の腕をさすりながら肩を窄める美玲を見て、kitagawaはさりげなく言った。そのまま彼女の手を握る。ホールド・ハンズ・ルーティーン。ノーグダ。

「いこーか?」

kitagawaの問いに対し、コクっと頷く美玲。そのまま河川敷から一本隣の大通りまで歩き、反対側の車線でタクシーを拾う。

先に乗り込み、タクシーの運転手に小声で行き先を告げる。美玲をエスコートし、他愛もない会話のキャッチボールをしていると、すぐにkitagawaのマンションに着いた。

「もう少しだけ話さない?駅までちゃんと送ってく。」

軽めのグダ。しかし、今、この場をコントロールしているのはkitagawaだった。自信満々の態度で、彼女をエントランスに案内する。ロックを解除し、部屋へ向かう。エレベーターにて、TKD。軽めのグダ。からのキス。

そのまま何事もなかったかのように、部屋のドアロックを解除する。北風と太陽の理論。水で乾杯。頭ぽんぽんからのハグ。

「チャラい〜。」

そう言いながらも、美玲は笑顔だった。

「チャラくないよ。チャラいってのは、誰にでもこういうことしてる人のこと言うんでしょ?俺は美玲にしかしてないから別にチャラくはないよね。」

そのままキス。グダはもう無い。ライク・ア・プリンセス

女優だろうが、モデルだろうが、人は皆、誰かを好きになる。

それは、人であるが由縁に。

だから、誰かを「魅了する」という行為において、「できない」というのは言い訳や甘えの類に過ぎない。一瞬でも弱気になった自分を猛省すると共に、またひとつ新しい扉を開けた瞬間だった。

ことが終わり、彼女を駅まで見送る。上辺だけの「またね」を交わす。「また」なんか来ることは無いのは、お互い心のどこでは分かっている。しかし、そういうことで、少しだけ「即」という行為の免罪符になる気がした。

頭上にはいつもと変わらない、ただただ澄み切った青空が広がっていた。

ー完ー


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