拝啓、キラキラ系OL様 vol.3

本日のエントリーは

 

こちらの続編になります。よろしければそちらからご覧いただけましたら幸いです。

My life didn’t please me, so I created my life.

— Coco Chanel(デザイナー)

 
私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの。

Chapter 3 ルージュ

 
kitagawaはタイミングを計っていた。彼女は誰かを待っている様子だった。同僚だろうか。それとも友人だろうか。あるいは彼氏だろうか。
 
待ち合わせをしている女性は、待ち合わせの相手が来るまでが勝負だ。待ち人が来てしまったら、その女性は次の目的地に向かってその場から消え去ってしまう。タイムリソースは限りなく矮小だ。迷っている場合ではない。声をかけるのだ。きっかけを探せ。
 
 
リソースを鑑み、もっともプレーンな「待ち合わせオープナー」で行くべきか?
あるいは———。
 
 
 
その時だった。
 
 
 
ゴソゴソとバッグの中の何かを捜索していた彼女の右手が、何かを握りしめ表へ出てきた。黒っぽい棒状のものだった。彼女はそのキャップを外し、唇に塗り始めた。まさか———。
 
 
そう、彼女は口紅を塗り始めたのだ。
 
 
それはサンローランやエスティーローダーではなかった。しかし、kitagawaはその口紅に見覚えがあった。以前、同じものをLTRと一緒に買いに行ったことがあったからだ。
 
 
 
「その口紅可愛いですよね。シャネル。」
 
 
 
kitagawaは、しめたと思って彼女に一歩近付き、にこやかに声をかけた。
 
 
 
「え?!あ、はい。」
 
 
 
彼女は一瞬驚いた表情を見せ、kitagawaに笑顔で反応を示してくれた。
 
 
 
「しかも、キーラ・ナイトレイと同じものじゃないですか?214番。」
 
 
 
kitagawaは記憶の奥底にあった知識をなんとか引き出し、続けた。
 
 
 
「え!そうです!なんで分かるんですか?」
 
 
彼女の反応が変わった。
 
運が良かった。確証はなかった。ただ、ルージュココ・スティロ(シャネルが出している口紅の種類。ペンシルタイプで塗りやすい。)の中で、その色がすごく流行っているのだけは知っていた。発色は赤に近かったが、真っ赤ではない。控えめで、上品な赤だ。YSLと紺のワンピースが似合う彼女は、きっとそれを選ぶはずだと思った。彼女という人物像を、歩んできた道を、そのバックボーンを、鮮明に妄想した。もう、気持ち悪いくらいに。
 
 
「え、だってその色が一番可愛いですよね。ルージュココの中で。」
 
 
kitagawaはにこやかに、そして、ゆっくりと話し続けた。
 
彼女の趣味への承認。センスの賞賛。身に付けているものや、持ち物にはその女性のパーソナリティが色濃く出る。そこをイヤラしくない程度に褒めると、先天的にある彼女の容姿なんかを褒めるよりも何倍も彼女の心の壁を切り崩すことができる。
 
彼女との話がはずむ。しかし、同時にタイムリソースはどんどん目減りしている。待ち人がきてしまう前にどうしても決着をつける必要があった。やばい。このままでは間に合わない———。
 
 
—続く—

【LINE@で即報やお得ナンパ情報を配信、ブログ記事はメルマガにて先行配信中!】

ブログではすぐにお見せできない限定記事や、実際にセクまで到達した女性のリアルタイム写メ等も先行配信しております。よろしければこの機会にぜひご登録ください。

友だち追加数   0f4ed1156621fccf61cdb81f759335c9

※上記ボタンワンクリックで簡単に友だち登録頂けます。また、ワンクリックでいつでも解除できます。

応援頂ければkitagawaの目標達成および、新ルーティーン構築のモチベに繋がります。よろしくお願いします。


コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です