ナンパとピックアップと君の名は Vol.3

本日のエントリーは前回の

ナンパとピックアップと君の名は Vol.1

ナンパとピックアップと君の名は Vol.2

こちらの続編になります。宜しければ、そちらからご覧下さい。


人生って愚かなもんなんですよ。あとになって分かるんですよ。

— 宮崎駿(映画監督)

Chapter 3 忘却

「バタン」

タクシーのドアが閉まり、降りた先には三葉が立っていた。彼女は申し訳なさそうに金属質のココマークが光るラム革の黒い財布を出して、kitagawaがタクシーを降りるのを待っていた。kitagawaはそれを手で制止し、「大丈夫」のジェスチャーを送った。そして、そのままにこやかに東宝の高層ビルに向かって歩き出した。足取りは意外にも軽い。チラリと時計に目をやると、映画の開演まではまだ間に合う時間帯だった。

それにしてもこの街は、いつ訪れても雑多な街だ。歌舞伎町を歩きながら漠然とそう思った。仲間たちと談笑するように見えつつも、ギラギラとした瞳の奥では常に獲物を探している客引きのホスト。だらしなくゴム状に伸びた茶色い髪を揺らしながら、暇そうに歩く小太りの女性。あるいは、何かに追われるように帰路を急ぐ疲れ果てた顔のサラリーマン。完璧に作り込まれた顔面をまるでこれでもかとアピールするように、ブランドのバッグを自慢げに肩にかけて颯爽と歩く夜の女達。

いつも通りの風景に些か安心を覚えつつも、そんなことを幾許も気にもとめていない様子で上りのエスカレーターに乗っている二人の姿があった。二人というのは勿論、kitagawaと三葉のことである。正確には、彼女のことはまだよく分からない。分かるのは、彼女が六本木の街からずっとkitagawaの隣にいて、そんなさっき会ったばかりの見知らぬ二人の男女が、これから映画を一緒に見ようとしていることぐらいである。

タクシーから映画館までの道中、彼女から幾つかの質問を浴びせられていた。kitagawaは、ぼんやりとそれに回答した。きっと正解に近いであろうセリフを答えていたんだろうと思う。あるいは、上手くはぐらかしていたのかも知れない。PUAは質問には答えない、とはよく言ったものだ。

形のない正解をイメージできるくらいの、数多くの経験をしてきたつもりだ。彼女もオープンさせてしまえば、あとは過去のパターンから類推して最適解を探すだけの作業だ。異なるのは、ストーリーに登場する人物の外見だけだ。そんな相手に負けるのは、いつも自分自身が弱気になった時だ。

kitagawaは今隣にいる女性の名前を忘れていた。ナンパを恒常的に行って、案件の総数が肥大化してくるとよく起こる現象だ。冗談にも「君の名は?」とは聞けない。そんな時は、こういう。

「ねぇ、仲良い友達には何て呼ばれてるの?元彼には?そして、何て呼んでほしい?」

この質問を順番、あるいは選択して問い掛けていく。すると、親しみを持った彼女の記憶の中の人物と、会ったばかりの自分がクロスするきっかけにもなりうるのだ。ルーティーン「スターダストメモリー」。

あるいは、名前を忘れてしまった場合においては、予め交換していたLINEをさりげなく確認するのがセオリーだ。そうだ、彼女の名前は三葉(仮名)だった———。

— 続く —


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