ナンパとピックアップと君の名は Vol.5

本日のエントリーは前回の

ナンパとピックアップと君の名は Vol.1

ナンパとピックアップと君の名は Vol.2

ナンパとピックアップと君の名は Vol.3

ナンパとピックアップと君の名は Vol.4

こちらの続編になります。宜しければ、そちらからご覧下さい。


人生って愚かなもんなんですよ。あとになって分かるんですよ。

— 宮崎駿(映画監督)

Chapter 5 アールグレイティー

タクシー内は驚くほど静かだった。さっきまでの雑多なノイズが嘘のようにシャットアウトされ、二人の空間を無音が彩っていた。その空間を楽しむかのように、お互い敢えて会話をしていないのかと思うほどだ。居心地は相変わらずよかった。隣に目をやると、今にも鼻歌を歌いそうなミツハがこちらを見返した。

「なんか楽しそうだね。」

kitagawaは笑いながら言った。

「そう?なんか不思議だなと思って。だって、さっき会ったばかりの人とまさか映画を見に行くなんて思ってないもん。あー、私チャラいな、って。」

彼女は笑いながら言った。kitagawaはそんなことはない、と否定した。タモさんみたいに。しばらく走ると、タクシーは見覚えのある風景で止まった。彼女を先に降ろし、会計を済ませる。

「えーっと、ここどこ?」

彼女は訝しげに言った。

「あ、家だよ。まだちょっと時間あるし、紅茶でも飲みながらちょっと話そう。」

kitagawaはさも当然そうに言った。少しの抵抗を見せる彼女。LMR(ラスト・ミニッツ・レジスタンス)。

「大丈夫だよ。逆に何もしないでよね!」

kitagawaは念を押すように言った。彼女は、観念したかのように少し笑いながら抵抗する力を弱めた。

「アールグレイティーある?」

彼女はkitagawaの家に入ることに対する、自分なりの理由を探しているように思えた。

「んー、あったかも。」

kitagawaは笑いながら曖昧に答えた。彼女はそのままkitagawaに手を引かれて、マンションのエントランスをくぐり抜ける。

上りのエスカレーターの文字板を眺めながら、とてもワクワクしていた。彼女の佇まいは相変わらずエレガントだ。初めて会った時の印象がそのまま—もっとも、それは見かけについての話で、中身は竹を割ったような性格の子—だった。

部屋に入ると、すぐにティーセットを準備した。彼女が所望したアールグレーティーはなかったが、至ってありきたりな紅茶セットでも彼女は喜んでくれた。トーションを渡す。北風と太陽の理論

「男子の家でこんなことをされたことない。」

彼女は笑いながら言った。

「世界で一番お姫様でしょ?」

kitagawaも笑いながら言った。しばらく、昔話をする。彼女は地方出身で、母親しかいなかった。そんな環境の中、彼女はまっすぐに強く生きていた。凛として、という言葉が似合っていた。とても自然体で、格好良い—kitagawaは純粋にそう思った。打ち解けた彼女は、とてもよく笑う。辺りが暖かい空気に包み込まれた。

優しく髪を撫でながら、ゆっくりと抱きしめた。

「近いよ〜。」

彼女は笑いながら少し抵抗していた。

「大丈夫だよ。」

抱きしめたまま、優しく、ゆっくりと彼女の髪を撫でる。俺が大丈夫って言えば大丈夫。ヒルクライム理論。

「チャラい。」

そう言いながら、kitagawaの腕をするりとすり抜けた。彼女は相変わらず笑ったままだ。

「チャラいってどういうこと?チャラいってのは、いろんな女の子に手を出しまくってる奴のことを言うんじゃん。例えば、俺がミツハにしかこういうことしてなかったら、全くチャラくなくない?だってミツハも好きな人とはするでしょ?むしろ、カッコイイじゃん。そういうのって。」

kitagawaは笑いながら言った。ギラ。グダ。しばらく、そんなやり取りが続いた。STF焼き魚

彼女は疲れて果てたのか、kitagawaの腕の中でスヤスヤと眠った。寝床をガサゴソと動かしてようやく寝るポジションが決まったミニュチュア・ダックスフンドみたいに。

黄昏時に出会った、彼女とのお話しである——。

たそがれ

「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略である。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味である。この風習は広く日本で行われた。「おはようさんです、これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされる。

— wikipediaより

ヨソ者であるにも関わらず、排除せずに素敵な時間を過ごさせてくれた彼女に感謝したい。

「あのとき声をかけてくれてありがとう。」

彼女からそう言ってもらうには、まだまだ時間がかかりそうだ—。

— END —


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