ナンパとピックアップと合コン vol.4

本日のエントリーは前回の

前回の

ナンパとピックアップと合コン vol.1

ナンパとピックアップと合コン vol.2

ナンパとピックアップと合コン vol.3

こちらの続編になります。よろしければそちらからご覧下さい。


人はいつだって何かを失っているのよ。それでも私たちは生き続けなければならない、そうでしょう?

— マリリン・モンロー(女優)

Chapter 5 鍵

 

「大丈夫だよ。すぐ戻って来ればよくない?朝までここにいるんでしょ?みんな。さっき言ってたよね。それに、少しアミとは話したいなと思ってた(笑)」

「なにそれ(笑)うーん、じゃあ、すぐ戻るけど?」

「当たり前じゃん。友達放置してそんな長い時間いれないでしょ。」

kitagwaは旧友のメガネくんを放置していた。彼をどこかでコラボさせようと思ったが、タイミングを逸していた。

しかし、このゲームが始まる冒頭から、彼とはLINE通話をした状態だった。このゲームの全容を彼にリアルタイムで聞かせるためだ。充電が減るのが恐ろしく早かったのはそのためだ。

 

kitagawaはアミと一緒に店を出た。歩きながらの恋愛遍歴引き出しルーティーン。彼女はとても押しに弱く、ダメ男にはまるタイプだった。もはや、連れ出した段階でいけるヴィジョンしか見えなかった。

 パーカー理論おっととっと家だぜ 。ノーグダでインマイハウス。

 シャンパン・セレブレーション

2017-06-02 02.58.36

ギラ。彼氏としかやらない。今日あったばかりグダ。 リスペクト・イーチアザー

「今日会ったばかり。確かにそうだよね。アミはすごく正しいし、そういうところめちゃ良いと思う。でも、一度考えて欲しいことがあって、今日会ったばかりだとやらないのは何でだと思う?」

「え?う〜ん、とにかく、ダメなものはダメなの!(笑)」

「今までにさ、会った日にしたことはある?」

「え、ない。(笑)」

「なるほどね。でもさ、そんな風にしっかりとした手順を踏んで、互いを知った上で付き合ったりしても、結局今までの彼氏とは終わりを迎えてるじゃん?だとしたら、会った日にするしないっていうのは大切じゃないのかも知れないよね(笑)あと、会ったばかりでするしないってのは別に重要なことでもなんでもないと思うんだけど、しないにしてもそこに明確な理由なんてないと思うんだよ。なんか、道徳的にとか、育ってきた上での倫理観だとか、そんな固定観念で『なんとなくダメな気がする』と思っているだけだと思うの。」

「なるほどね(笑)」

 

話を段々とすり替えていく。徐々にアミが リフレーミング されていくのを感じつつ、円筒型のフルート・グラスの中でキラキラと輝く液体を互いに飲み干していった。

 

「ところでさ、この世に『エロ度』ってものが存在するとしたら、アミは10段階中、何エロだと思う?」

エロ度テスト。

「えー、何それ(笑)」

 

彼女は少し考えながら答えを口にした。

「8・・・?かな?」

彼女はうっすら恥ずかしそうに言った。kitagawaはそこを見逃さなかった。何故、彼女はエロ度が8なのか。平均が5だということはその前に伝えていた。彼女が8な理由。それは、行為自体は嫌いじゃない(これには、むしろ「好き」とは正直に言えない照れや、美徳を感じた。)ということらしかった。彼氏には自分から求めることもあったらしい。オナニーに関しての質問に対し、「している」ということまで口にしていたが、頻度に関しての質問に対しては、言及を避けていた。

彼女はとても正直で、素直な子だということが分かった。

 

「え?どういう風にいつもしてるの?クリ派?中派?こんな感じ?」

「ちょっとどこ触ってるの?(笑)」

「逆にどこだと思う?」

「ちょっと、、ちょ、、あっ・・・」

 

焼き魚 。

事後、さっきまでグダっていた彼女はまるで気まぐれな子猫のように懐いてきた。女性がセックスを断る理由は大きく分けて二つある。

一つ目は、シンプルにその男性と行為に及ぶのが生理的に嫌なパターン。二つ目は、会ったばかりでするのはモラルに反する、あるいは女性としての価値を低くしてしまう、というマインドを持つパターンだ。前者にカテゴライズされてしまった場合、どう足掻いたとしても、もう修復は不可能なケースが多い。

後者は心の鍵を外してあげれば良い。ただ、その鍵の形が千差万別なことが非常に厄介なのだが。

 

彼女を送り届け、繋がりっ放しのLINE通話の画面を見る。経過時間が3時間を超えていた。

「もしもしー?」

kitagawaはスマホに向かって声をかけた。

「あ、もしもし。感動した(笑)神!」

メガネくんがkitagawaの呼びかけに応えた。そのまま彼とセンター街のとあるラーメン屋で合流した。麺をズルズルとすする音がどこか懐かしく、心地よい耳触りだった。彼には魚の獲り方、鍵の開け方は伝えられたのだろうか。彼の眼鏡が、ラーメンの湯気で曇っていた。

 

—END— 


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