フィールド・レポート 一覧

実際にしたナンパの流れをつらつらと書き綴っていきます。

或る雨の日の出来事 ⑤

本日のエントリーは…

或る雨の日の出来事 ①

或る雨の日の出来事 ②

或る雨の日の出来事 ③

或る雨の日の出来事 ④

こちらの続編になります。よろしければそちらから先にご覧下さい。


涙を流さずにタマネギを切るコツを知ってる? 涙が出てくる前に素早く切り終えることだよ。

— 村上春樹(小説家)

 


Chapter 6  止まない雨

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たしかに、彼女はとてもノリが良い。しかし、いまいちコントロールできるかが曖昧だった。このような「恋人テスト」にはのってくるが、肝心なところでコントロールを失ってしまうような気がした。例えば?と問われれば具体的には思い出しにくいのだが、無視できない程度の確信にも似たものがkitagawaの中にたしかに存在した。

理論や統計を好んでナンパに用いた。反面、オカルトの類は根っこから否定した。「それには根拠がない」「その理由は?」納得しないと前に進まなかった。進めなかった。kitagawaは確信を模索していた。

「ちょっとさ、都内戻ってちょっと飲み直そう。」

kitagawaのこの打診は、彼女にとってもメリットがあった。帰る方向がそちらで、途中必ず都内を通るからである。彼女にとっては、所謂「ぶらり途中下車」だ。彼女は頷いた。kitagawaは追い打ちをかけた。

「そしたら、23時くらいには送っていくね。明日仕事っしょ?俺も仕事だから、ちょっと飲んで話したら今日は解散しよ。」

時間制限の法則。終わりの時間をこちらから敢えて区切ることで、安心感を与える。一見、彼女を気遣っているようにも見えるが、明確なタイムリソースを確保するための手段の一つである。こちらはその中で計画的に動けば良いだけだ。彼女からの不意な解散打診にもあらかじめ釘を刺すことができる。

帰りの電車の中は言葉数こそ少なかったが、変な気まずさや居心地の悪さはなかった。こちらが変に気を使いすぎていると、相手にもそれを悟られてしまう。特に、女性特有の観察眼は男性の何倍以上も鋭いことをkitagawaは身をもって知っていた。たまに交わす会話も、程よい距離感が保たれている。

幾許かの時間が過ぎ、二人を乗せた直方体の乗り物は渋谷の街でアナウンスと共にその車輪を止めた。雑踏をかき分けて階段を上り下りする。ハチ公改札を抜けると、見慣れた風景が広がっていた。戻ってきた。

「あのさ、めちゃくちゃありえないくらい美味しいシャンパンを友達からもらってさ、レイモスっていうんだけど。」

 「へーwどんな?」

 「マスカット・オブ・アレキサンドリアっていうらしんだけど、マスカットの王様って言われてる超貴重な品種100%で作られてるらしいのw」

「なにそれw飲みたいw」 

「あ、ここ家なんだけど。」

ルーティーン”おっととっと家だぜ”。インマイハウス。

「ちょっとトイレ借りるねー。・・・え、トイレ綺麗かよ!w」

なにやら一人ではしゃいでいる。そんな彼女をよそ目に、淡々と準備を進める。フルートグラスを2つ用意し、マットを引く。ルーティーン” シャンパン・セレブレーション “。

彼女と改めていろんな話をした。元恋人の話、家族や小さいころの話。彼女は男運があるとは決して言えない恋愛をしていた。身長も高く、見た目も美しいのにどこか自分に自信がなさげなのはそのせいか、とも思った。

彼女はきっと認めてほしかったのだ。傷付くのが怖かった。そして、ただただ、安息を求めていた。男には一線を置き、自分の心の奥を決して覗かせないようにしているようにも見えた。だから、変に利害関係が生じない女友達と過ごす時間が増えたのだろうし、男友達こそ多いが上辺だけの繋がりに終始してしまうのだろうとも思った。

そんな彼女との繋がりを大切にしたかった。あの日、雨が降っていなければ、きっとこの日の、この夜はやってこなかったのだろう。彼女は、雨の日が与えてくれたギフトだった。kitagawaは純粋にそのことに感謝し、それを彼女を伝えた。彼女は屈託のない笑顔で、笑っていた。優しい空気が二人を包み込んだ。肩を抱き寄せる。形式グダ

 

事後に腕枕をしながら、初めて会った日のことを話した。kitagawaは腕枕に女性が頭を乗せる位置で、どれだけその子が腕枕に慣れているか、あるいは男性と関係を持ってきたかをある程度容易に推察できた。彼女は、意外にも慣れているポジショニングではなかった。きっと、今までの男性がそういう雰囲気ではなかったのだろう、とも思った。

彼女はその煌びやかな外面とは裏腹に、とても不器用な生き方をしているように感じた。一体、彼女は誰に気を遣って生きているのだろうか。自分の人生は自分を一番に大切にしていくべきだと思う。しかし、彼女がそれを望まないのであれば、彼女と会っている瞬間だけは彼女のことを大いに楽しませられる存在になりたい。なれるだろうか。

「またね。」

駅まで彼女を見送り届け、別れの言葉を告げる。彼女も笑顔で手を振った。kitagawaは姿が見えなくなるまで、決して振り返ることのない彼女の後ろ姿をぼんやりと眺めていた————。

 

或る雨の日のギフトは、その心を覗き込めば、きっと今日も曇り空だったのだろう。

 —END—


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或る雨の日の出来事 ④

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或る雨の日の出来事 ①

或る雨の日の出来事 ②

或る雨の日の出来事 ③

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涙を流さずにタマネギを切るコツを知ってる? 涙が出てくる前に素早く切り終えることだよ。

— 村上春樹(小説家)

 


Chapter 5 ロマンティック・フェスティバル

 

「乗り換えで走ったからちょっと汗かいちゃったぢゃん(笑)」

彼女はkitagawaを見つけるとすぐ、そんな事をぶつぶつ言いながら隣に近づいてきた。

「はい、これ。どっちが良い?バナナのとマンゴーの。」

 

渋谷駅の埼京線ホームにはフレッシュジュース売り場がある。電車が来るまでのわずかな時間で、彼女の分も買っていた。彼女が万が一、要らないというなら自分で飲もうと思った。

「ありがと。できる男かよ(笑)」

彼女は左手のバナナを受け取り、ストローを口にくわえてゴクリと飲んだ。kitagawaも残ったものを勢い良く飲み干した。この日はとても晴れていた。「デート日和」というのがあるのだとしたら、まさにこんな日のことを言うのだろう、と思った。

渋谷から鎌倉までは、電車の接続が良ければ湘南新宿ラインという路線でおおよそ50分程度で到着する。都内近郊に住んでいたら、小旅行感を醸し出しつつ気軽に足を運べるスポットだ。

kitagawaは鎌倉が好きだった。寺社からは歴史の重みが感じられ、また海などの自然も豊かで、江ノ電界隈はレトロな情緒を残していた。彼女とグーグルマップを用いてお互いの地元をバーチャルで巡り、昔話を掘り下げた。彼女は見た目は派手だが、素直で純情な部分をたくさん残していた。良い気付きがたくさんあった。そんなことをしていると、すぐに目的地まで到着した。

到着すると、小町通りを2人で歩く。食べ歩きツアーの始まりだ。少し小腹が満たされたところで、人力車に乗り込む。風がとても気持ち良い。程なくして鶴岡八幡宮に到着する。

「ごめん、ちょっと寄り道しても良い?」

kitagawaは笑顔で頷く。彼女はそう言って、kitagawaの一歩先を歩きながら階段下の建物の方へ近づいて行った。

「へへっ。これ、お母さんが集めてるんだよね(笑)」

そう言いながら、「御朱印」なるものを見せてくれた。以前テレビで見たことがある。昨今、まるでスタンプラリーのようにそれを収集するのが流行っているらしい。

「よかったじゃん(笑)優しい!」

満足げな彼女を見ながら、kitagawaも笑顔で言った。石段を登ると、思いの外体力を消耗する。境内に入ると、下から吹き上がってくる風が気持ちよかった。財布からお金を出し、なんとなくお祈りをする。彼女も隣で賽銭を投げ込み、手を合わせていた。

「何お祈りしたの?」

kitagawaは尋ねた。すると彼女は少し考えてから、言った。

「内緒ー(笑)」

彼女と過ごす時間は楽しかった。「どこが?」と聞かれたら、具体的には答えられないのだが。フィーリングという言葉で片付けられるなら、それが一番簡単でしっくりきた。おみくじを引く。

彼女は中吉。

「『待ち人・・・来る』だね。よかったじゃん(笑)」

「何が(笑)」

kitagawaは大吉だった。内容に関して2人でああだこうだと話す。距離が少し近くなった気がした。

そのまま鶴岡八幡宮を後にし、江ノ電に飛び乗った。長谷で大仏を見たり、極楽寺で成就院を見たり、お決まりのコースを楽しむ。kitagawaは何度も来たことがあるのだが、いつ来てもそれなりに楽しい。綺麗なものを綺麗だと思える感性は、いつまでも持っていたいものだ。七里ヶ浜で下車すると、海岸沿いのコンビニでお酒を買い込み、海辺のコンクリートで沈む夕日と寄せては返す波をぼーっと眺めながら、どうでも良いことを語り合った。

「そろそろ行こうか。」

kitagawaはそういうと、彼女の手を取って坂の上へ歩き出した。小高い丘の上に、海を一望できるレストランがある。鎌倉で好きな場所の一つだった。

美味しい料理と夜景。ロマンティック・エスカレーション。

「ちょっとここで写真撮ろうよ。」

 

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「なにこれ(笑)」

彼女は撮った写真を見て笑った。ルーティーン、ロマンティック・フェスティバル。2人の小さな手が、遠くの江ノ島をそっと包み込んだ。 

 —続く—


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