フィールドレポート 一覧

ナンパとピックアップとインフォームド・コンセント vol.1

You’ll never find a rainbow if you’re looking down.

下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ。

— Charlie Chaplin (俳優)

 

Chapter 1 邂逅

それは、ある暑い日の夜のできごとだった。その医療に携わる彼女と会うのは、二回目だ。初めて彼女と会ったのは、渋谷の道玄坂だった。

持ち物から、彼女が何らかのハイステータスな女性だということは、容易に想像できた。駅までの短い並行トークから、何気なくLゲした案件だった。

 

ほぼお互いのパーソナルデータは知らなかったし、積極的に知ろうとも思わなかった。知っているのは、名前と職業、何となくの住んでいる場所のみだった。kitagawaは、彼女の名前さえ忘れていた。それほどまでに和んでいないのだ。そんな彼女のスト値は7。

 

ぬめりと湿気を帯びた風が、kitagawaの頬を厭らしく撫でた。小山と電話しながら、いつものように待ち合わせ場所へ向かう。坂を下り、彼女の待つカフェの前に向かう。

 

「着いたよー」

 

そんな旨のメッセージをLINEで送る。店内の一人の女性と目が合った。kitagawaはその顔に見覚えが合った。彼女だった。

 

白いレースのワンピースに濃紺のカーディガン。髪を耳にかけ、大きめなパールのピアスを耳元から覗かせていた。

 

「なんか今日はもう疲れちゃった。」

 

彼女は簡単な挨拶を交わすと、笑いながらそんなことを言った。

 

 

即のサイン・・・なのか・・・?

 

 

「DVDでも見てマッタリしよ。」

 

kitagawaは笑いながら、彼女にそんな打診をした。彼女はうわべだけの返事をしているように見えた。彼女はとても聡明な女性だ。ただ、そんな彼女と無理に同じフィールドで戦う必要はなかった。自分の得意なフィールド———つまり、ホームの地に彼女を誘い込めばいい。こっちのペースに誘導するのだ。

 

ことは思いの外、容易に運ぶように思えた。

 

— 続く —

 


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渋谷ナンパ 〜泰然自若編〜

真の紳士は、

持てる物をすべて失ったとしても

感情を表してはならない。

お金はまったく

紳士の関心の外にあることであり、

気にかける価値もない。

- ドストエフスキー

Chapter 1 我思う、故に我あり

kitagawaは携帯電話とお気に入りのクラッチバッグを片手に、深夜の渋谷をあてもなく歩いていた。財布は持っていない。あるのは、バッグに無造作に入れられた紙幣が数枚のみだった。

携帯電話のイヤフォン・ジャックにメーカー純正の白いものをさし、反対側は途中にマイクの付いている片側だけが耳に差し込まれていた。

「ツイキャス」というツールがある。動画や音声をウェブ上に配信するサービスの一つだ。kitagawaは培った経験やナレッジを公開し、一人でも多くの人間が「楽しい人生」を送れれば良い、と思っていた。それが例えば、勇気を出せないでいる、どこかの誰かの役に立つのならばどんなに素敵なのだろう。

ここで語る「楽しい」や「素敵」の定義を説明しろ、といわれればそれは非常に難しいことだ。しかし、kitagawaが持つボキャブラリーの中では、その言葉が一番しっくりきた。まるで長年履いたスニーカーみたいに。

一流の刀匠が作る日本刀が美しいように、洗練されたテクニックは例外なく美しいものだ。一流のアスリート、あるいは、一流の美術品を目の当たりにすると「同じ人間が、こんなことも出来てしまうのか」と感心させられる。

とある日から、kitagawaは「一流」を目指していた。出会う女性をすべて魅了する、PUAを。

「あのとき、声をかけてくれてありがとう。」

過去にピックアップしたある女性に、そういわれたことがあった。彼女からは、kitagawaも素敵な時間をたくさんもらった。ピックアップとは、ナンパとはなんなのだろう。

単なる女性と出会うためのツール?

己の性欲を満たすための手段?

それとも、ただの暇つぶし?

尋ねれば答えはそれぞれ違うのだろうし、kitagawaにも決して明確な回答があるわけではない。そんなことを頭の中でぐるぐると考えながら、センター街にあるとあるファストフード店に入った。今夜は何かが起きる予感がした。

注文をしようとカウンターへ向かうと、ワンピースにも見える黒いセットアップからすらりと伸びた脚が綺麗な女性がkitagawaの脇を通り過ぎた。

さぁ、ゲームの始まりだ———。


前回のストーリー(渋谷ナンパ 〜或る冬の出来事2〜)で登場した

こちらのトーク。

このブログ上ですべてを出すには正直、過激すぎるのでLINE@限定で続きを配信します。ちなみに、このノウハウは初公開です。

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